酒盗を食べながら来福 純米吟醸 愛山を飲みました

来福 純米吟醸 愛山を飲みました

はしがき

月2本や1本ペースどころではなく、むしろペースを速めてみました。10月1日が日本酒の日だったので、それを免罪符に新しく開けてみました。ただし空けてはいません。
日本には酒盗というものがあります。カツオないしマグロの内臓を集めて含有する酵素で自己消化させ、塩漬けにして耐塩性が高い菌で発酵させたものです。つまり塩辛のことです。
さてSNSに影響されて安易にマグロの酒盗を買ってしまいました。酒を盗むなんていい響きです。日本酒とは相性がいいのでしょう。
ただ問題として私はイカをはじめとした塩辛の類が苦手です。唯一食べられるのが内臓を使わないイカの白造りと呼ばれるもので塩辛と言っていいのか疑わしいものです。脳が塩辛を腐敗物と認識してしまって食べられません。
だけど塩蔵アンチョビは食べられます。酒盗は和風アンチョビと呼ばれているので、もしかしたら大丈夫なのかもしれないという望みに賭けてみました。
お酒は来福 純米吟醸 愛山、茨城の来福酒造という酒造のものです。1550円(税抜)でした。ラベルの一部がホログラフィック加工されていてレアカードみたいだったのと、新入荷だったので買ってみました。見たら9月に製造されています。

はしがきとあとがきの間

お酒が回ってしまう前にまずは酒盗単体で味見をしました。匂いは確かに発酵食品らしい具合でした。スプーンに取って舐めるように食べてみて、まず食べられることを確認しました。食べられなかったら120グラムがまるきり無意味になるので助かりました。
とりあえずネットで探して知った酒盗に合うらしい食品も他に取りそろえています。クラッカー、パン、チーズフォンデュ、冷凍チャーハン、マグロのブツなど。
和製アンチョビということなのでオリーブオイル、ニンニクと共にパスタと合わせることも考えましたが、そんなに食べられませんでした。
一番合ったのが何かといえば、それはチーズフォンデュだと私は思います。パンにチーズを付着させて酒盗を乗せて食べると美味しい感じです。酒盗のアミン的な臭みをチーズが包接してうま味だけを残す感じです。これはいいですね。
お酒の香りは酒盗を先に食べたせいでよく分からなくなってしまいました。でもいい香りなのは確かです。なぜなら飲んだら美味しかったので。
味の濃い薄いで言えば薄いような気がします。ほんのりとした甘さを残して速やかに喉を通ってしまいます。これは好きです。危ないくらいサクサク飲めてしまいます。同じ日本酒、近い度数なのにこんなに飲み口が変わるものなのでしょうか。
臭いが強いものがお酒に合うのって、アルコールが臭いの分子を分配して洗い流してくれるからなのでしょうか。甘すぎるようなお酒ではないので酒盗ともいい具合だと思います。
いただきました。美味しかったです。

あとがき

酒盗に乗せて日本酒を結構飲んだはずなのに、体調はむしろすっきりした感じです。ただ寝たときの記憶はあいまいです。
120グラムあった酒盗は空になりました。アミノ酸と一緒に飲酒をすると具合がいいのかもしれません。カツオの酒盗が癖が強いと聞きますが本流らしいのでそのうちに試してみたいです。
日本酒関連の次回更新は2週間後を予定しています。

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